<Theosophical Conference 2017, Osaka> 第2セッション 芸術と秘教思想 2nd session ART AND ESOTERICISM 日時:2017年3月7日4時 Date and time: March 7, 2017, 4:00 pm 場所:国立民族学博物館第4セミナー室 Venue: Seminar Room 4, National Museum of Ethnology, Osaka 発表者:マルコ・パシ Presenter: Marco Pasi 題目:現代芸術における神智学のテーマ(英語、通訳つき) Title: Theosophical Themes in Contemporary Art (English, with interpreter) 概要 1970年以降、神智学あるいはさらに一般的な代替的なスピリチュアリティと現代芸術の関係については、かなりの研究が積み重ねられてきた。抽象芸術の起源について、あるいは初期20世紀前衛芸術の発展について、神智学がどれだけ影響を及ぼしたかは意見が分かれるところであろう。しかし、そうした影響があったことを否定してしまうことは、現代の美術史家としては単純すぎるだろう。しかしながら、第二次大戦後の芸術と神智学についての研究となると、これははるかに少ないが、これはおそらくいくつかの要因による。たとえば、神智学は20世紀初頭には大変革新的でダイナミックな運動であったにしても、大戦間、とくに1929年にクリシュナムルティが運動から脱し、アニー・ベサントが1933年に死去して以降、その勢いと影響力を大きく失ったからという説がある。他方では、現代芸術は本質的に世俗なものでありスピリチュアリティに興味を持たないから、という説もある。とはいえ、どちらの説も正しくないだろう。現代芸術作家がスピリチュアリティに興味を持っていることを示すのは容易であり、それだけでなく神智学への言及も見かける。実際、若い現代芸術家たちが、再び神智学に興味を持っている。このこと自体、驚くべき現象である。この発表では、神智学に関連するテーマを扱う現代作家として、ゴシューカ・マクーガ、レア・ポルサガ、クリスチーネ・オドゥルンドを紹介する。 Abstract Starting from the 1970s, there has …
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